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オリンピックをもって引退の元世界4位テニス選手が成し遂げた最高のこととは

2021.08.03|07:00|投稿者: THE TENNIS DAILY
オリンピックをもって引退の元世界4位テニス選手が成し遂げた最高のこととは

元世界ランキング4位のキキ・バーテンズ(オランダ)が「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)を最後に引退することになった。ITF(国際テニス連盟)の公式ホームページが伝えている。

当初は2021年シーズンの終わりに現役を引退する予定だったが、「東京オリンピック」に出発する前に取材に答えたバーテンズは、自身2度目のオリンピックとなる今大会で引退することを決断したと話した。


「もう十分よ」と29歳のバーテンズは語った。バーテンズは長い間アキレス腱の怪我に悩まされており、2020年10月に手術も受けている。「肉体的にも精神的にも、これ以上続けていくのは難しい。今年の終わりまでプレーすると決めた後、グラスコートの大会が終われば体が少し楽になるかと思ったけれど、グラスコートシーズンはなかなか厳しかった」


「悔しい敗戦の後は、いつも続けていくかどうかを考えるわ。みんな一度は考えたことがあると思う。でも私はいつも、“よし、まだ頑張れるわ、まだ目標がある、もっとできるはず”って思ってた。去年の手術があって、その後はたくさんトレーニングをしたし、復帰してベストなプレーをしたいというハングリーな気持ちがあった。だけどそこからは苦労の連続だった。残念だけれど、もう十分って時は分かるのよ」


「“全仏オープン”の後、“そろそろ潮時ね、今年が最後よ”って思ったの。でもそれが最後の2ヶ月になったってこと。私にはもう十分だわ。それに、最高の終わり方だと思うの。素晴らしいチームと共に、デミ・シヒュース(オランダ)と一緒にね。いい形で終われれば良いと思うわ。そうしたらさようならと言える」


決断には怪我が大きく影響したが、彼女なりに納得して出した答えのようだ。バーテンズは世界ランキング24位として引退することになる。オランダ代表としては、「リオデジャネイロオリンピック」と「東京オリンピック」に2大会連続出場した他、「ビリー・ジーン・キング・カップ」にも10年間出場し、2016年には準決勝まで進んだ。


「体のことだけじゃなく、コロナウイルスのせいでテニスのない生活というのを体験することになった。正直、結構楽しかったの。次のステップに進む準備ができているし、今後がとても楽しみ。現時点で何もプランは無いけれど、少し休んで、その後何が起こるかしら。全然わからないわ!」


バーテンズは2016年の「全仏オープン」でノーシードから準決勝まで勝ち上がり、一気に注目を集めた。この大会でバーテンズは、1977年のベティ・ストーブ(オランダ)以来となる、グランドスラムの準決勝にたどりついたオランダ人女子選手となった。


その後5年間、バーテンズは自身がトッププレーヤーであることを世界に証明し続けた。シングルスとダブルスで各10回、合計20回の優勝を遂げているバーテンズだが、うち19回は2016年以降のものだ。最も印象に残っているのは、2019年の「ムトゥア マドリード・オープン」での優勝だという。


「優勝した中で最大の大会で、その時点で自身最高のランキングに到達したこと、そして史上最高のオランダ人女子選手として認められたこと、それが1週間の間に起こったことが、成績という意味で私のキャリアのハイライトだったわ」とバーテンズは語る。後に彼女が達成した世界ランキング4位は、今もオランダ人女子選手として史上最高記録だ。


「東京オリンピック」に向けては、「ワクワクしている」と言い、うだるような暑さの東京はオーストラリアでプレーするのにそっくりだと語った。「しっかり準備しているわ、ダブルスもね。厳しい戦いになるけれど、どうなるか楽しみね」


残念ながらバーテンズは「東京オリンピック」で長く勝ち進むことはできなかった。第16シードとして参戦したシングルスでは世界42位のマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)に敗退。ダブルスにはシヒュースと共に第3シードとして参戦し、1回戦で元世界1位のカロリーヌ・ガルシア/クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)ペアに勝利したが、2回戦でベロニカ・クデルメトワ/エレナ・ベスニナ(ロシア)ペアに敗れて、プロとして最後の大会が終了した。


ツアーから引退したら何を一番恋しく思うか聞かれたバーテンズは、世界中でできた友人たちと答えた。「それは絶対に寂しく感じると思う。でも連絡を取り合うし、近況を話し合ったり、実際に会ったりするつもりだからあまり心配はしていないわ」


最後に、自身のキャリアで成し遂げた最高の業績は何かと聞かれたバーテンズ。彼女が挙げたのは、勝利した試合でもなく、勝ち取ったトロフィーでも記念すべき節目でもなく、より深い部分の達成感だった。


「人間として成長できたことが一番の誇りよ」と彼女はこれまでを振り返って言った。「20年前、私は恥ずかしがり屋の女の子で、5人の観客の前でプレーするのも嫌だった。今は最大の舞台で試合をしてきて、グランドスラムの準決勝でもプレーした。マドリードで優勝したし、世界ランキング4位にもなった。そして史上最高のオランダ人女子選手になれた。そういうことも誇りに思うけれど、ここまで成長できたこと、自分に自信が持てるようになったことは、今後の人生でもずっと大切にしていくわ」


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「サンクトペテルブルク」でのバーテンズ                                                   
(Photo by Igor Russak/NurPhoto via Getty Images)

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