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マドリード大会で契約不履行!? ATPが訴えられる

2021.07.21|17:00|投稿者: THE TENNIS DAILY
マドリード大会で契約不履行!? ATPが訴えられる

「ATP/WTA1000 マドリード」の運営会社が、契約不履行を理由にATP(男子プロテニス協会)を訴えている。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じた。

「ATP/WTA1000 マドリード」を運営するSuper Slam社は、元テニス選手のイオン・ティリアック氏が所有しており、キプロス共和国に拠点を置く。同社はアメリカのデラウェア州裁判所に訴訟を提起し、ATPが大会の独占権に関する合意事項に違反したと訴えた。「ATP1000 マドリード」は今年の5月2日から5月9日にかけて開催されたが、ATPが組んだスケジュールによって同大会の最終日が「ATP1000 ローマ」の開幕と重なったため、一部の選手がマドリードの試合やプロモーション活動に参加できなかったとしている。


経済誌Forbesによれば総資産18億ドル(約1980億円)でルーマニアにおいて最も裕福な一人として知られるティリアック氏は、2012年にマドリード大会の所有権を取得。その際、2008年に合意されたマスターズ1000大会としての条件を引き継いだ。2008年の条件には5月中の「カレンダープロテクション」も保証されており、8日間の独占権が与えられることが契約に盛り込まれている。今年の大会スケジュールはそれに反したというわけだ。


このニュースを最初に報じたアメリカのスポーツメディア Sports Business Journal(SBJ)宛てに送った声明の中で、ATPはこう述べている。「ATPの大切なメンバーであるSuper Slam社がこのような措置をとったことは大変遺憾だ。ATPはこの訴訟が法律の上でも事実としても根拠のないものであると考えている」


大会スケジュールに関する議論以外にもティリアック氏は、「ATP1000 マドリード」が他のマスターズ1000の大会よりも多くの賞金を支払わされていると主張。出場者数が同じ「ATP1000 ローマ」よりも100万ドル(約1億1000万円)以上多いという。「ATP1000 マドリード」と賞金額が同じなのは「ATP1000 マイアミ」だが、後者は出場者数が多く(96人:56人)、大会期間もより長く設けられている。


起訴内容を確認したSBJによれば、Super Slam社は「これらの契約違反と不誠実な行為の結果として、過去3年間に被った損害」に対する損害賠償のほか、ATPの「差別的と思われる」行為に対する差止命令も求めているとのことだ。なお、マドリード大会は男女両方が参加するトーナメントだが、今回の訴訟はATPのみが対象で、女子ツアーを運営するWTA(女子テニス協会)は対象外となっている。


異なるテニス運営団体の間で衝突が起こることは珍しくないが、今回は法廷にまで持ち込まれる事態となった。デラウェア州の裁判所による動きは今のところ報じられていないが、今後の進展に注目したい。


※為替レートは2021年7月20日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は今年5月の「ATP1000 マドリード」で優勝したズベレフ
(Photo by Oscar J.Barroso/Anadolu Agency via Getty Images)

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