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スポーツを通じて世界を1つに。ヨネックス

2021.04.23|17:00|投稿者: 吉田正広
スポーツを通じて世界を1つに。ヨネックス

創業は1946年。2021年の今年、節目の75周年を迎えました。「TODAY IS NO ORDINARY DAY」というメッセージを掲げ、ウェブサイトではこれまでの足跡が顧みられています。現状に甘んじることなく、つねに新しい素材と技術を追求。そして「MADEIN JAPAN」にこだわり続けることへのプライド。日本が世界に誇るスポーツブランドの雄、ヨネックス(YONEX)を紹介します!

ブルーは大空、グリーンは大地。日常を遥かに超えて

最新の「ブルー&グリーン」カラーをベースにしたヨネックスのロゴには「far beyond ordinary」のタグラインがあります。

ブルーは大空、グリーンは大地の象徴であり、国籍、人種、言語を超えて、スポーツを通じて世界が1つになる。そのために、「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」ことを理念に走り続けてきた75年間でした。その歴史を振り返ります。

ヨネックスのコーポレートロゴ

大空と大地をモチーフにしたヨネックスのコーポレートロゴ。

ヨネックスの原点は、1台の木工用モーターだった

ヨネックスの創業者である米山稔が、地元の新潟で木製品の製造販売を開始。起業のきっかけは、母親から託された、たった1台のモーターでした。それは、第二次世界対戦中に他界した稔の父が残し、どんなに生活が苦しくても母が手放さなかった木工用モーター。それを見て、モノづくりの決意を固めたといいます。

時は戦後。食糧難に見舞われましたが、日本海に漁港を持つ新潟は北洋で行われるマス・サケ漁業が盛んで、稔は、かの木工用モーターを用い漁網用の「ウキ」を作って事業を築きます。

しかし好調のさなか、「ウキ」は木製からプラスチックが主流へ。時代の変化を捉えきれず、結果残ったのは在庫の山でした。その教訓を生かして米山は全国を視察して回り、まったく分野が異なるスポーツ業界へ参入。成長目覚ましいバドミントン事業に着手したのが1957年でした。1971年には、バドミントンラケットの販売量が世界一となります。

ウッドラケットの時代だからウッドラケットを作るのではなく、航空素材や宇宙素材でアルミニウムやカーボンが使われていると知れば、積極的に導入。現状に甘んじず、新しい開発技術をつねに模索し続ける精神は、「ウキ」づくりで得た教訓によるものです。

ヨネックス創業の原点となった木工用モーター

ヨネックス創業の原点となった木工用モーター

丸いフェイス形状を、四角に変える!?

1969年に初代硬式用テニスラケット『T-7000』をリリース。バドミントンで培われたテクノロジーを応用し、シャフトを細くして、しならせ、球持ちを良くする原理を開発しました。この「O.P.S.」、シャフトは高く評価されましたが、それにも甘んじず、次に、当時は丸が当たり前だったフェイス形状を、四角に変えたのが1980年。「アイソメトリック」形状の誕生です。

1960年代以降、女子プロテニス界を牽引してきたビリー・ジーン・キング夫人と意見交換しながら開発された四角いフェイスが、「アイソメトリック」です。縦糸と横糸の長さを均一に近づけ、面の真ん中を外して打っても飛びと打球感を損なわないスイートエリアの拡大化に成功。その後、「アイソメトリック」の代名詞となった名機『R-22』をマルチナ・ナブラチロワが使って、空前の大ヒットとなりました。

素材や技術を、スポーツ業界に限らず、異業種を含め世界中のあらゆるマーケットから模索。それを製品として緻密に具現化するには、日本気質に由来する高度な技術や品質管理が必要です。今はグローバル化が進み、他メーカーは海外の工場でラケットを組み上げますが、ヨネックスは新潟の自社工場での高品質なモノづくりにこだわり続けます。「MADE IN JAPAN」これこそが、新潟の地でモノづくりに勤しむヨネックスの誇りです。

ヨネックスの初代硬式用テニスラケット『T-7000』

ヨネックスの初代硬式用テニスラケット『T-7000』。日本以外にイタリア、フランス、ドイツでも好評を博した

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「O.P.S.」は、シャフト部のフレームを薄くして適度にしならせる設計により、ボールのホールド性を高め、スピン&コントロールを向上させるヨネックス独自の形状理論。このしぶといしなりがスイングエネルギーを十分に蓄え、高速スピンを実現。同時にしなりが衝撃を吸収する効果を発揮し、優しい打球感をもたらす

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縦横のストリングの長さを均一に近づけるフェイス形状により、一般的な円形ラケットに比べて、四角い顔の「アイソメトリック」は、上下左右に約7%広いスイートエリアを確保する

世界のトッププロがヨネックスを指名。そして、大坂なおみとの契約

その後はご存知のとおり、伊達公子、マルチナ・ヒンギス、レイトン・ヒューイット、スタン・ワウリンカたちへ高品質のバトンが手渡され、世界中のトップ選手が契約先としてヨネックスを指名。その最新世代が、大坂なおみです。

稔の長男で、現ヨネックス会長の米山勉(当時は社長)に、アメリカのフロリダに住んでいた大坂側(母親の環さん)から直接手紙によるオファーがあったのが2008年。まだ10歳だった少女は、有名ではなかったけれど、バイタリティーあふれる選手との判断からスポンサードを決定(当時はアマチュアだったため用具の貸与のみ)。プロとしての契約は2014年4月、大坂が15歳のときでした。

プロとして有名になってからスカウトしたわけではなく、ジュニアのころから彼女のキャリアをサポート。またそれに関連するストーリーとしてヨネックスは、ジュニア選手育成プログラム「YONEX VAMOS・J(ヨネックス バモスJ)」や「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」を立ち上げ、強い選手を育てるための育成にも活動の中心に据えています。そして悲願であった日本人初となる大坂のグランドスラムシングルス制覇は、日本人選手の、日本企業による、日本人テニスファンのための、ひとつの結実だったといえます。

大坂なおみ

日本人初となるグランドスラムシングルス制覇(2018年USオープン)を成し遂げた大坂なおみ

バモスJ

2007年より、国籍を問わずだれでも平等に強い選手を育てるためのジュニアプレーヤー育成プログラム「YONEX VAMOS・J」を実施。中長期的視野でタレントの発掘、サポートに努める

リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~

2019年より、伊達公子とともに取り組む女子トップジュニア育成プログラム「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」を実施

ヨネックスストリンギングチーム

総合的に選手をサポートする活動の一環として、「ヨネックスストリンギングチーム」を結成。2016年から2021年まで、全豪オープンのストリンギングサービスを担う。2021年東京オリンピック・パラリンピックでもソールサプライヤーとしてサポート(北京大会から4大会連続)

<後編へ続く>

主力5シリーズ揃い踏み&感謝とともに『YONEX 75th Anniversary Collection』をリリース!

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吉田正広
2021.04.23 17:00 投稿者:
吉田正広
テニスメディアを中心にギア系の記事を寄稿。書籍、ムック、雑誌、ウェブサイト等の実用コンテンツを手掛ける。メンタル、フィジカル、栄養学、健康医学、リスクマネジメント、仏教等にも親しむ。一般プレーヤーの質問、相談、悩みにも応える。 【編集協力】『泣き笑い! アスリート図鑑』(池田書店)、『在宅避難で役立つ食まわりの知恵から日ごろの備えまで クックパッド防災レシピBOOK』(扶桑社)、『元機動戦術部隊員に学ぶ危機管理トレーニング2』(ベースボール・マガジン社)、『伸びるテープと伸びないテープを使った 最新スポーツテーピング』(マイナビ)、『スポーツのための体幹トレーニング練習メニュー240』(池田書店)、『徹底図解 成果が必ず出る! ビジネス整理術』(日本文芸社)、『バイシクルライディングブック』(ベースボール・マガジン社)、『テニスワンポイントレッスン500』(学研プラス)、『NHK科学大好き土よう塾〈1〉ものごとの不思議とことん解明!』(汐文社)、『1日10分〈クイック→スロー〉で自在に肉体改造 体脂肪が落ちるトレーニング』(高橋書店)

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