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オフコート

キリオス うつ病で苦しんでいたことを告白。「誰も信用できなかった」

2020.11.09|17:00|投稿者: THE TENNIS DAILY
キリオス うつ病で苦しんでいたことを告白。「誰も信用できなかった」

テニスコート内外での行動や言動から、時には「問題児」とも呼ばれる男子テニス世界45位のニック・キリオス(オーストラリア)。その彼が、近年うつ病との闘いで苦しんでいたことを明かした。英スポーツメディアSky Sportsが伝えている。

キリオスは地元オーストラリアのタブロイド紙The Sunday Telegraphに「テニスについてだけではなく色々ともがき苦しんでいた時、本気で落ち込んだことがあった」と話した。そして、彼はその時のことを「孤独で暗い場所だった」と言う。


「ある年、上海で午後4時に目が覚めたが、カーテンを閉めたままずっとベッドに入っていたのを覚えている。日の光を見たくなかった。誰も俺のことを人として知ろうとはせず、テニスプレーヤーとしての俺を利用しようとしてるだけに思えたんだ」


「誰も信用できないと思っていた」「テニスをする喜びも失ってしまったし、手に負えない状況になってしまっていたんだ」


本人が明かした上海での辛い経験は何年の事かは分からないが、キリオスは2016年から2018年の「ATP1000 上海」において3年連続で問題行動を起こした。その後、メンタルの改善に努め、2018年11月にはオーストラリア内外で心理カウンセリングを受けていることを明らかにした。


メンタル改善への意欲を見せたキリオスだったが、昨年2019年8月の「ATP1000 シンシナティ」で暴言やツバ吐き行為、ラケット破壊などスポーツマンらしからぬ行為で再び処分を受ける事態に。


本人は「自分はこうでなければいけないと思っていたことが原因で、うつ病に陥ってしまった」「試合に勝っていなかったから人は俺に失望していると思っていたし、だから外に出て人と話すのが怖かった」と、苦しかった時期の内面を赤裸々に話した。


一方でキリオスは、深い思いやりの心を持っていることも知られている。今年のオーストラリア森林火災の被害支援のために寄付を行ったり、恵まれない子供たちにテニスをするチャンスを与える財団を設立するなど、困っている人の支援にも力を入れている。


今シーズン新型コロナウイルスの影響でツアーが中断していた最中には、Instagramで生活が苦しくなった人々に援助を申し出るメッセージを発信。また、感染対策が不十分な中で開催されたノバク・ジョコビッチ(セルビア)企画のエキシビション大会や、その後自主隔離中であるはずのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の軽率な行動が目撃されたことについては痛烈に批判していた。


もともとキリオスのテニスについては、ラファエル・ナダル(スペイン)も「ポジティブな態度で彼がプレーするのなら、素晴らしい未来が待っているだろう。なんといっても才能のある選手だから」と語るほど。キリオスが来シーズン、ポジティブな姿勢で素晴らしいプレーを見せることが期待される。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのキリオス
(Photo by Hannah Peters/Getty Images)

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