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ジュニアテニスの登竜門といわれる全国大会で熱戦! 『第13回 JAPAN JUNIOR TENNIS TOUR CHAMPIONS』

2020.09.02|17:00|投稿者: 岡田洋介
ジュニアテニスの登竜門といわれる全国大会で熱戦! 『第13回 JAPAN JUNIOR TENNIS TOUR CHAMPIONS』

全国のジュニア選手たちの間では『TOMAS CUP』として知られる『JAPAN JUNIOR TENNIS TOUR CHAMPIONS』が8月に開催されました。新型コロナ感染症の影響で全日本ジュニア選手権などの主要ジュニア大会が相次いで中止になり、多くの選手たちが目標を見失っている中で開催された本大会をレポートします。

ジュニア選手たちが最初に目指す全国レベルの大舞台

国内で年間に250開催されている全国ジュニアテニスツアー大会で優勝した選手のみが出場できる『第13回 JAPAN JUNIOR TENNIS TOUR CHAMPIONS』が、8月11日〜8月14日に東京都の昭和の森テニスセンターで開催されました。

例年、『TOMAS CUP』(※1)として開催されている本大会は、ジュニアテニスの登竜門として知られています。「ジュニア選手たちは、各地の大会に出場するときに必ず勇気が必要です。勝てるかな、だれと当たるのかな、という不安やさまざまな困難、それらを克服してトーナメントで優勝するという、険しい道を乗り越えてきた選手だけが手に入れられる全国大会の切符。それがこの大会の位置づけです」(本大会を主催するSPORTS SUNRISE.COM、トーナメント事業部長の猪岡綾次氏、以下、猪岡氏)

2008年に第1回大会が開催されて以降、本大会の出場者には澤柳璃子(2012年プロ転向)や清水悠太(2018年プロ転向)、田島尚輝(2019年プロ転向)などプロで活躍している選手も多くいます。また、近年は錦織圭や大坂なおみの世界での活躍によって、ジュニア選手たちの本大会への注目が一層高まっているといいます。「錦織圭選手が全米オープン準優勝をした2014年には、『TOMAS CUP』においても、出場資格保有者(全国ジュニアテニスツアー優勝者)に対する出場人数は、例年の40%前後から50%近くまで上昇しました」(猪岡氏)

本大会は18歳以下、16歳以下、14歳以下、12歳以下、10歳以下の5つのカテゴリーごとに男女シングルスがトーナメント形式で行われます。その中でも10歳以下のカテゴリーは、主要なジュニア大会の多くが12歳以下を最年少のカテゴリーとしているため、年少の選手たちにとっては将来の県ジュニア大会や全日本ジュニア大会出場への足掛かりとなる貴重な場となっています。

2018年インターハイで3冠を達成し、現在は早稲田大学テニス部で活躍する白石光選手は、第3回大会の10歳以下でシングルス優勝を果たしています。白石光選手は以前に放映された大会レポート番組内で「自分が初めて優勝した全国大会、あそこで優勝してすごい自信になって、他の大会でも勝てるようになった思い出深い大会です。10歳以下で日本一になって、堂々とプレーできるようになった」と語っていました。

本大会は出場権を得るために何度もトライできる点も魅力の一つです。他の全国レベルの大会は地域の予選大会で負けてしまえば終わってしまいますが、本大会はほぼ毎週全国各地で行われている全国ジュニアテニスツアー大会のどこかで優勝すれば出場権を得られます。また、「選手、保護者、皆さまをたたえる大会として最高の舞台を用意しています」(猪岡氏)という本大会は、期間中に行われる盛大なレセプションパーティー(今年は新型コロナウイルス感染予防のため中止)や豪華賞品の当たる抽選会などホスピタリティーの面でも高い評価を受けています。全国のジュニア選手たちにとって本大会への出場は、日々練習を積む上で大きなモチベーションとなっているのです。

コロナ対策や熱中症対策を施す中で大会は無事終了

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で全日本ジュニア選手権やインターハイ、全国中学生選手権、全国小学生選手権などジュニアの主要大会がほぼ中止となりました。また、各地で開催されている全国ジュニアテニスツアー大会も4月の緊急事態宣言を受け、6月下旬まで中止を余儀なくされた状況でした。そのような状況の中、今大会は日程を当初の3月から8月に変更しての開催となりました。「多くの大会がなくなることでジュニア選手たちも目標を失っていました。テニスをやめる選択をした選手もいると聞いています。そんな中で、少しでも多くの選手にとって目標となる大会ができればと思い、開催を決定しました」(猪岡氏)

今大会では、会場入り口での検温・消毒や開会式・レセプションパーティーの取りやめ、選手同士の握手の取りやめなどの感染予防対策が徹底して行われました。例年は全国から600人を超えるエントリーがありますが、今年は大会時期の変更やコロナ感染を危惧して出場を見合わせる選手も少なくなく、出場者は合計318人にとどまりました。それでも、コート上でプレーする選手たちはみんなたくましく、例年に劣らず熱い戦いが繰り広げられました。

また、異例の真夏開催となった今年は「とくに暑い日での開催でしたので、帽子をかぶる、エンドチェンジの際に水分補給と首元のアイシングなど、選手や保護者が自身で気をつけている様子がうかがえました。大会としては毎試合ごとに経口補水液を配布しました」(猪岡氏)と、熱中症対策も施された。

「3月から延期などにより選手、保護者、関係者の皆さまにはご心配、ご苦労をお掛けしてきましたので、大会を無事に終えることができ、皆さまに感謝しています。今大会は終了しましたが、来年の全国大会へのチャレンジはスタートしておりますので、気持ちを新たに来年に向けて、選手の皆さまをたたえる大会として最高の舞台を準備したいと思っております」(猪岡氏)

出場した選手や保護者からは「このような状況にも関わらず開催してもらい、ありがとうございました」、「目標を失っていた娘も今大会を目標にがんばってこられました」など、主催者への感謝の声が多く寄せられたといいます。来年もジュニア選手たちの熱い戦いが、この大会でまた見られることを期待します。

※1=今年度は新型コロナの影響で冠スポンサーの株式会社リソー教育がサポートを外れたため、大会名称を変更しての開催となった

川口孝大

10歳以下男子シングルス優勝 川口孝大(はちおうじ庭球塾)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

古谷はんな

10歳以下女子シングルス優勝 古谷はんな(自由が丘インターナショナルテニスカレッジ)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

天野雄太

12歳以下男子シングルス優勝 天野雄太(自由が丘インターナショナルテニスカレッジ)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

内田千帆

12歳以下女子シングルス優勝 内田千帆(Team YUKA)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

_當仲優樹

14歳以下男子シングルス優勝 當仲優樹(S.ONE グリーンテニスクラブ)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

山倉実桜

14歳以下女子シングルス優勝 山倉実桜(CHUO SPORTS ACADEMY TENNIS)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

酒井和

16歳以下男子シングルス優勝 酒井和(やすいそ庭球部)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

金丸日菜子

16歳以下女子シングルス優勝 金丸日菜子(桐蔭学園高校)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

松田一優

18歳以下男子シングルス優勝 松田一優(荏原SSC)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

三好由珠

18歳以下女子シングルス優勝 三好由珠(桜田倶楽部)
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

コートイメージ

新型コロナの影響で3月から8月に時期を変更して行われた今大会は連日30度を超す猛暑の中で行われた

ジュニア選手イメージ

試合に出始めたジュニア選手が最初に目指すのが本大会。過去の出場者にはプロや学生テニスで活躍する選手も多い
(写真提供:SPORTS SUNRISE.COM)

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岡田洋介
2020.09.02 17:00 投稿者:
岡田洋介
1968年、群馬県生まれ。出版社でスポーツ誌の編集職を経て独立。 スポーツライターとしてテニスのグランドスラム大会等の取材活動を行うほか、ゴルフ誌やランニング誌等に寄稿する。 2005年にテニスレッスン専門の動画配信サイト『テニスストリームTV(www.tennisstream.tv)』を立ち上げ、 テニス愛好者に役立つ上達情報を配信している。趣味の百名山登山は現在20座制覇! 【編集協力】『配球とコンビネーションで勝つテニスダブルス』(学研プラス)、『白木式コアトレ ベーシックメソッド』(学研プラス)

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