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主役が活躍できる舞台を! テニス界を強力にサポートし続ける橋本総業ホールティングス

2020.07.22|17:00|投稿者: 岡田洋介
主役が活躍できる舞台を! テニス界を強力にサポートし続ける橋本総業ホールティングス

橋本総業ホールディングス株式会社(以下、橋本総業HD)は、所属する選手たちの活躍や日本リーグでの大躍進、冠スポンサーという形での大会支援活動などにより、2010年代以降、国内テニス界で広く名を知られるようになった企業だ。どんな想いでテニス界の支援を続けているのか。橋本総業HD社長の橋本政昭氏に聞いた。

コロナ禍の中で開催されたテニスイベントを特別協賛

日本男子トップ選手による無観客エキシビジョンマッチ「橋本総業チャレンジテニス」が2020年6月27日、28日に吉田記念テニス研修センター(千葉県柏市)で開催された。新型コロナウイルスの影響でテニス国際ツアーが3月から長期中断する中、ダニエル太郎と車いすテニスの国枝慎吾の呼びかけによって、西岡良仁、添田豪、伊藤竜馬、内山靖崇らのデ杯日本代表メンバーを含む男子トッププロ9選手、男子車いすテニス2選手が参加。試合は2チームに分かれた団体戦形式で行われ、WOWOWメンバーズオンデマンドWOWOW公式YouTubeチャンネルで大会の様子が無料ライブ配信された。

国内で久しぶりに開催されたテニスイベントを特別協賛という形でバックアップしたのが、管工機材流通大手の橋本総業HDである。同社はCSR活動の一環として、さまざまな形でテニス界を積極的に支援している。

――コロナ禍で日本のテニス選手も経済的に苦しい状況に追い込まれています。そのような中、久々に開催されたテニスイベントを特別協賛することになったきっかけは?

「(ノバク)ジョコビッチ選手や(ラファエル)ナダル選手、(ロジャー)フェデラー選手の呼びかけで世界ランク下位の選手の金銭支援を行うことになった話を聞いて、日本の選手にも同じような支援ができないかと考えていました。単に寄付するのではなく、試合の出場料や賞金という形でサポートできないかと考えていたときに、ちょうど今回のチャレンジテニスが開催されることになったので、協賛をさせていただきました」

――コロナ問題が収束するまで、しばらく時間がかかりそうな状況です。それまでテニス大会やテニスイベントはどのような形で行っていけばいいのか、過去に全日本選手権やジャパンウイメンズオープンなど数多くの大会を協賛してきた立場として何かアイデアは?

「今年は男子の楽天オープンも女子の花キューピットオープンも中止が発表されました。その他の国内大会もどうなるか分かりませんが、今回のチャレンジテニスの試みは面白いと思います。無観客ですが、放送や配信があるので日本のトップ選手たちの試合を多くのテニスファンに見てもらえます。この仕組みは次のステップになるかもしれません」

女子は参戦5年目、男子は参戦3年目で日本一に

橋本総業HDはここ数年、日本リーグでも輝かしい実績をあげている。日本リーグは男子が18チーム、女子が12チームで構成される、実業団による日本最高峰のテニス団体戦だ。2013年度から日本リーグに参加した橋本総業HD女子チームは2017年度、18年度と2年連続で日本一となった。一方、男子チームは2017年度から参戦し、3年目の2019年度に初優勝を遂げた。

――実業団のチームをつくったきっかけは?

「強いアスリートをつくること、強いチームをつくることができれば、事業でも強いチームができ、強いワーカーができるだろと、そう考えました」

――強い選手、強いチームをつくるために心がけていることは?

「スポーツ界では"心技体"という言葉がよく使われますが、私は、まずは体をつくって、次に技術を磨いて、試合にたくさん出ることで心も強くなっていく、"体技心"の順で強くすることが大切だと思います。そういう考え方で日頃から選手たちと接しています。あとはコーチが大切ですね。普段、選手はそれぞれプライベートコーチのもとで個々に練習をしています。そして、日本リーグの時期だけチームに参加する形になっています。橋本総業HDでは吉田友佳総監督兼女子チーム監督および、男子チームの杉山記一監督がしっかりとチームをまとめてくれています」

国内最高峰の日本リーグは日本のテニス選手にとって大きな目標となっているが、日本リーグの知名度・注目度はさほど高くはないのが実情だ。グランドスラム大会に出場するような知名度のある選手はランキングポイントを稼ぐために海外ツアーを優先せざるを得ず、日本リーグの試合は観戦無料で行われている。

――今後、日本リーグをもっと活性化させるためのアイデアは?

「一度見てもらえば分かると思いますが、日本リーグは白熱してすごく面白い。お金を払って観る価値のある試合になっていると思います。そして企業側から見ても日本リーグは価値があります。実際に日本リーグで優勝すれば、我が社のチームが日本一になりました、と宣伝できますから。ただ、世界を目指す選手からすれば賞金が出ないし、ランキングポイントも稼げないのでいま一歩という状況です。本来、日本リーグはお金を稼げるチャンスなんです。卓球のTリーグやバスケットボールのBリーグは、そこでお金を稼いで選手に渡す仕組みを考えている。テニスの日本リーグも、その仕組みを作ればもっと盛り上がると思います」

コロナが収束したらチームでヨーロッパ遠征に

橋本政昭氏

「選手が主役だと考えれば、どんなサポートをすればいいか見えてきます。主役が活躍する舞台を作ってあげるということです」

今回の橋本総業チャレンジテニスの会場となった吉田記念テニス研修センター1、2番コート(hatドーム)には、全天候型の屋根が取り付けられている。この屋根は橋本総業HDが建設費を投じて、同社所属選手たちの練習環境を整えるために作ったものだ。橋本総業HDは、大会の協賛や実業団チームの運営、プロ選手のサポートなど、選手育成に積極的に力を注いでいる。

――選手をサポートする際の基本方針は?

「何をすべきなのかは、だれが主役なのかを考えれば見えてきます。選手が主役だったら、その主役が活躍する舞台を作ってあげるということです。雨の日に選手が練習する場所がないから屋根を付けました。練習場所まで通うのが大変だという話を聞いて合宿所を用意しました。そして練習コートの映像を合宿所で見られるシステムを導入しました」

――今後はどんな形でのサポートを?

「テニスは相撲みたいな日本のスポーツではありません。ヨーロッパのスポーツです。ナダルもフェデラーもジョコビッチもみんなヨーロッパの選手です。ということは、日本の選手が勝つためには、ヨーロッパで練習するかヨーロッパの指導者を日本に呼ぶか、その2つのことをやらないとダメだと思います。実はコロナの問題が起こらなければ、今年はチームでドイツに合宿に行く予定でした。今後、コロナが収束したらヨーロッパ遠征も考えています」

橋本政昭氏

「テニスは昔からやってましたが、本格的に練習をはじめたのは10年くらい前からです。今の課題はサービス。テニスの中で一番難しいのはサービス、満足度はまだ3割くらいです」

――橋本さんが理事を務めるみらいスポーツ財団でジュニアを支援するなど、橋本総業HDは若い世代の育成にも力を注いでいます。ジュニアの育成についてどう考えていますか?

「いま、女子ゴルフ界では黄金世代やプラチナ世代と呼ばれる2000年前後に生まれた選手たちの活躍で盛り上がっていますね。テニス界も20歳前後の選手たちが活躍して稼げるようになればもっと盛り上がると思います。そのためには早い時期から選手を育てないといけない。みらいスポーツ財団では、グランドスラム大会出場を目指すジュニア選手の支援を行っています。ジュニア選手が、将来プロになってグランドスラム出場を目指すと言っても、中学生にスポンサーはなかなかつきません。アマチュア規定があるのでお金は出せませんが、彼らの海外遠征をサポートする形で支援を行っています」

そのジュニア育成に関して、橋本氏は「中体連(日本中学校体育連盟)で硬式テニスを採用していないことが育成のネックになっている」と指摘する。

「小学生で硬式テニスを始めても、中学生になってソフトテニス部に入り、高校生でまた硬式に戻る。これでは世界レベルの選手に育てるのは難しい。中体連が硬式テニスを採用してくれること、そして、小中高と一貫して育成していく仕組み作りが必要だと思います」

橋本政昭氏

橋本政昭(はしもと・まさあき)
1950年生まれ、東京都出身。1976年東京大学大学院卒。1978年橋本総業株式会社へ入社し、副社長職を経て、1990年に代表取締役社長に就任する。

橋本総業チャレンジテニスの表彰式

「今回のイベントも日本リーグもそうですが、日本のトップ選手同士の試合は見ていて面白い。一度見てもらえれば皆さんファンになってくれると思います」(写真提供:橋本総業ホールディングス株式会社)

今年2月の日本リーグ決勝で男子が優勝した際に橋本社長と選手が並んでいる写真

「日本リーグ決勝の三菱電機との試合は、シングルスを1-1で終えて最終ダブルスに持ち込んだ時点で勝てると確信していました」(写真提供:橋本総業ホールディングス株式会社)

イメージ画像

(写真提供:橋本総業ホールディングス株式会社)

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岡田洋介
2020.07.22 17:00 投稿者:
岡田洋介
1968年、群馬県生まれ。出版社でスポーツ誌の編集職を経て独立。 スポーツライターとしてテニスのグランドスラム大会等の取材活動を行うほか、ゴルフ誌やランニング誌等に寄稿する。 2005年にテニスレッスン専門の動画配信サイト『テニスストリームTV(www.tennisstream.tv)』を立ち上げ、 テニス愛好者に役立つ上達情報を配信している。趣味の百名山登山は現在20座制覇! 【編集協力】『配球とコンビネーションで勝つテニスダブルス』(学研プラス)、『白木式コアトレ ベーシックメソッド』(学研プラス)

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