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テニスラケットを選ぶときに覚えておきたい用語集

2020.07.01|00:00|投稿者: 吉田正広
テニスラケットを選ぶときに覚えておきたい用語集

アイソゾーブ

フェイスとグリップを分けて成形するウイルソン(Wilson)の『TRIAD(トライアド))』シリーズに用いられる耐震・免振素材。2ピース構造の間に挟み込むことで、打球時にフェイス側で発生した振動が、グリップ側へ伝わる以前に遮断する。高層建築物を地震などから守る素材として用いられるポリマーで、ラケットにはウイルソンだけが使用できる。


アイソメトリック形状

一般的な丸いフェイス形状の場合、ラケット面の端のほうでは、ストリングが短くなる。そのため、打球位置が端のほうに片寄れば片寄るほど、ストリングを長く使えないから糸のたわみが少なくなり、反発性が落ちて打球感も硬くなる。つまり、スイートエリアは、フェイス中央の限定的な部分に限られる。ヨネックスのアイソメトリック形状は、一般的な丸型ではなく、独自の四角いフェイスなのが特長。これにより、ストリングはラケット面の端のほうであっても、中央部付近と均一的な長さを保つことが可能になる。つまり、ラケット面の端のほうで打ってもストリングが長いため、大きな糸のたわみを利用でき、反発性やソフトフィーリングを損なう不都合がない。ゆえにアイソメトリック形状は、上下左右の全方位に広いスイートエリアを実現する。同じフェイスサイズのラケット同士だと、丸型フェイスに比べてアイソメトリック形状では、スイートエリアが7%拡大(ヨネックス調べ)。100平方インチのアイソメトリック形状モデルは、丸型フェイスのラケットに換算すると107平方インチサイズに相当する計算になる。これは、1960年代から1980年代にかけて女子テニス界で活躍したビリー・ジーン・キングによるアドバイスをもとにヨネックスが開発。その後、1980年代以降はマルチナ・ナブラチロワが使用して、ヨネックスの「四角い顔」は、一気に世界的に知られるようになった。

【関連語】スイートエリア、ソフトフィーリング、反発性、フェイス


厚い当たり

ボールの芯を捉えてつぶすように打つインパクトのこと。

【関連語】薄い当たり


アンフォーストエラー

対戦相手のウイナーやエースによりポイントが決着するのではなく、自らのプレー上の過失による失点。ただしその線引きは難しく、単なる凡ミス以外にも、対戦相手の高度なショットにより引き出された不可避的なミスも、アンフォーストエラーとしてカウントされる場合もある。直訳すると「強制されない失敗」の意。


イーブンバランス

平均バランスポイントの位置が、おおよそ320mm前後に設定されているラケットの仕様。

【関連語】バランスポイント、トップヘビー、トップライト


ウイナー

サービス以外のショットが、相手のラケットに触れずに、ノータッチで決着したポイントのこと。サービスの場合は「エース」という。一般的にノータッチで決着したポイントのことを、サービスに限らず「リターンエース」「フォアハンドのエース」などともいうが、上記の定義に当てはめると俗称の扱いであるため、それらはスタッツ(統計)上には「エース」として反映されず、「ウイナー」にカウントされる。サービスで「ウイナー」を用いる場合は、相手のレシーバーがラケットでボールに触れたものの、返球できずにそのサービスだけで決着したポイントをいう。

【関連語】エース 


薄い当たり

ボールの表面をこするように捉えるインパクトのこと。

【関連語】厚い当たり


エース

相手のレシーバーがラケットでボールに触れずに、ノータッチで決着したサービスによるポイントのこと。サービス以外のショットで、ノータッチで決着した場合は「ウイナー」という。「エース」は、ノータッチで決着したサービスを意味するが、一度も触れることのなかった様を強調する意味合いの和製英語として、あえて「ノータッチエース」という表現が用いられる場合もある。

【関連語】ウイナー 


エッグボール

厚い当たりのトップスピンにより実現する攻撃的なショット。ラファエル・ナダルが放つ、斜め上へ打ち上げたのちに急降下するトップスピンを形容する言葉として、2000年代に入って使われ始めた。ボールの回転量は多いが、それにもまして強い推進力が作用するために高速で飛行。その後、重力というよりも回転による空気抵抗の効果(マグヌス効果)で、相手コートへ突き刺さるように急角度で落下する。ボールの軌道をコートサイドから見た場合、卵の上半分のシルエットに沿うように映るのが名前の由来。あるいは、厚い当たりで打たれたトップスピンをハイスピードカメラで撮影し確かめられた説によると、勢いのあまり卵型に変形するボールを形容してエッグボールと称する由来もある。

【関連語】トップスピンロブ、ヘビースピン、ムーンボール

ボールの弾道


黄金スペック

フェイス面積が100平方インチ、ウェイトが300g、フレーム厚が26mmのスペックのこと。大ヒットしたバボラ(Babolat)の『ピュアドライブ(ピュアドライブ)』に採用されて以来、バランスの優れた比率として広く認知されるようになった。

【関連語】プラチナスペック


オーバーサイズラケット

100平方インチのフェイスサイズを基準とした場合、それよりも大きな面のラケットを区別する総称。1990年代ごろに110平方インチ(ワンテン)のいわゆるデカラケが流行ったが、近年は100平方インチ前後のフェイスサイズに落ち着いているなかで、比較的大きな面のラケットを好むプレーヤー向けに提供されているカテゴリー。

【関連語】フェイス


オフセンターヒット

ボールが、スイートエリアから少し外れたところに当たること。スイートエリアに当たった時より、強い衝撃が発生する。またオフセンターは反発性が低いため、打球の勢いが弱くなる。


雁行陣

ダブルスにおいて、ペアの2人が前衛(ボレー)と後衛(ストローク)に分かれてプレーする布陣。攻守のバランスが釣り合う戦い方ができる。2人が斜めに前後差をつけたポジションを、渡り鳥の雁が隊列を組んで空を行くさまになぞらえたのが名前の由来。

【関連語】並行陣、後衛陣、ダブル後衛


慣性モーメント

テニスでは、スイング時にラケットが身体を中心として回転する慣性の大きさを表す。慣性モーメントが大きいほど、スイングエネルギーが増大し、スイング軌道が安定する。


逆クロス

クロスとは逆のサイドから、コートの対角側へ打つショット、または、その方向のこと。たとえば右利きプレーヤーのフォアハンドであれば、自コートのネットに向かって左側(アドバンテージサイド)から、相手コートの右側へ打つショット(または、その方向)が該当する。対戦相手のバック側へ配球できるため有効打になりやすい。また多くの場合、回り込んで仕掛けるため、打つコースを隠しやすくもなる。なお右利きプレーヤーによるバックハンドの場合は、アドバンテージサイドから対角側へ打つショット、または、方向が、順クロスとなる。

【関連語】クロス(順クロス)、ショートクロス、ストレート、ダウン・ザ・ライン


極(きょく)バランス

一般的なラケット製法では、打球時のねじれを防ぐためにシャフトへ多量のカーボンを費やすから、ここに多くの質量が集中する。しかし高強度素材「グラフィン」をシャフトに用いれば、片寄った加重を免れ、そのぶんウェイトの一部をトップ側とグリップ側の両極へ振り分けることが可能となる。このHEAD(ヘッド)独自の技術を「極バランス」といい、ラケット全体としては軽量化を図りながら、パワーアップや操作性の向上を実現したとされる。「カウンターバランス」とも呼ばれる。

【関連語】グラフィン360


グラフィン360

「グラフィン」素材を、ラケットのシャフト部分だけではなく、フェイスのトップと両サイド(360度方向)にも使用することにより、「極バランス」による効果に加えて、面安定性も高めたHEAD(ヘッド)の技術。これにより、フェイスフレームの安定性を強化。ラケットからボールに最適化されたエネルギーが伝達することで、パワーが最大になるとされている。

【関連語】極バランス


クロス(順クロス)

コートの対角側へ向かって打つショット、または、その方向のこと。たとえば右利きプレーヤーのフォアハンドであれば、自コートのネットに向かって右側(デュースサイド)から、相手コートの左側へ打つショット(または、その方向)が該当する。対角線は飛ばせる距離が長く、なおかつネットが低くなっているセンター付近の軌道を通せるので、バックアウトやネットミスをしにくくなる。ストレートに比べて安定性が高いストロークを打ちやすいため、ラリーは基本的にクロスで展開されることが多い。

【関連語】ショートクロス、逆クロス、ストレート、ダウン・ザ・ライン


クロスストリング

フェイスの3時・9時方向に張る横糸のこと。おもにコントロール性能、打球感に関与するとされる。

【関連語】メインストリング


グロメット

ストリングを張る際に、フレームを保護する緩衝パーツ。ストリングの切断とフレームの損傷を防ぐ。

⇒図はこちら(図3)

【関連語】ストリングホール


コスメ

コスメティックの略。テニスでは、おもにギアの色味や配色について説く場合に用いられる。


シャフト

フェイスとグリップの間を構成するパーツ。直訳すると「(斧などの)柄」。ウッドラケットのシャフトは基本的に1本の木だったが、現在のスロートのように左右に分かれた形状のシャフトもあり「オープンスロート」と呼ばれた。

⇒図はこちら(図5)

【関連語】スロート、フェイス、ヨーク


ショートクロス

直訳すると「短いクロス」。普通のクロスよりもサービスライン付近の浅いエリアへ落とし込むショットのこと。ストレートや普通のクロスに比べて、角度のついたボールをコートの外側へ配球できるため、対戦相手を追い込みやすい。ただし飛ばす距離が短いぶん、サイドアウトさせるリスクを負う難しさがあり、鋭くショットを落とし込むためには、スピンやスライスなどをかけて狙う高度なテクニックと集中力が必要になる。

【関連語】クロス(順クロス)、逆クロス、ストレート、ダウン・ザ・ライン


スイートエリア

ボールを打ったときに最も有効な打球を生む、ラケット面の中心領域。スイートスポットともいうが、近年はラケット面の有効打球領域が拡大しつつあるため、スイートエリアを使う場合が多い。


スタビリティ

安定性のこと。ラケット用語として用いる場合は、シャフトのねじれにくいさま、フェイスのブレが少なく面安定性の高いさまをいう。

【関連語】シャフト、フェイス


ストリングホール

フレームを保護する緩衝パーツであるグロメットに開けられたストリングを通す穴のこと。グロメットホールともいう。

⇒図はこちら(図3)

【関連語】グロメット


ストレート

サイドラインと平行に近い軌道で打つショット、または、その方向。広義の意味で「ダウン・ザ・ライン」もストレートであるが、こちらは直訳すると「(サイド)ラインに沿う」の意味なので、コートの端側からストレートを狙う場合に限られる区別がある。

【関連語】クロス(順クロス)、逆クロス、ショートクロス、ダウン・ザ・ライン


スナップバック

ボールがラケット面に当たった衝撃により、ストリングがズレて戻る動きのこと。スピンがかかるメカニズムとされる。


スロート

安定性のこと。ラケット用語として用いる場合は、シャフトラケットを構成するエリアで、フェイスとグリップの間のこと。左右のフレームとヨークで囲まれた三角形の部分を指す。直訳すると「喉」。

⇒図はこちら(図4)

【関連語】シャフト、フェイス、ヨーク


ソフトフィーリング

やわらかな打球感のこと。競技系の薄くてしなるフレームのラケットで発生しやすい。または高剛性な厚ラケでも、振動吸収素材の使用などにより各メーカーがソフトフィーリングを実現しようと腐心している。

【関連語】ソリッドなフィーリング


ソリッドなフィーリング

硬質な打球感のこと。高剛性の厚くてしなりにくいフレームのラケットで発生しやすい。

【関連語】ソフトフィーリング


ダウン・ザ・ライン

英語で書くと「down the line」で、直訳すると「(サイド)ラインに沿う」の意。プレーヤーがサイドライン付近から放つサイドラインに沿う配球のことをいう。クロスラリーの応酬から、コースを変えて仕掛けられる場合には、鮮やかなウイニングショットにもなりやすい。


ダブルブリッジ

通常のブリッジのほかに、もうひとつスロート内にブリッジを渡したラケットの特異構造。プリンス(Prince)の名器『GRAPHITE(グラファイト)』に用いられた例が有名。「ダブルブリッジ」構造とすることで、シャフトのねじれ剛性を高める効果が期待できるため、面ブレが大きくなりやすいオーバーサイズラケットに用いられることが多い。さらにねじれ剛性を強化する目的以外に、2本目のブリッジにストリングホールを設置して、縦糸の有効稼働率を高める構造をダンロップ(DUNLOP)が「デュアルブリッジ」と名付けて『SRIXON REVO CS 10.0(スリクソン レヴォ シーエス10.0)』などに搭載している例もある。

【関連語】ブリッジ、スロート、シャフト、オーバーサイズラケット、ストリングホール、デュアルブリッジ


単張り

パッケージ販売されているストリング。

【関連語】ロール


ダンピング効果

ダンパー(衝撃吸収材)の影響により、打球ショックが和らぐ、あるいはその弾力によって返球の威力を助ける効果のこと。


中ロブ

ロブとストロークの中間の高さのショットのこと。ロブほどの高弾道ではないが、ボールは普通のストロークよりも高い軌道をたどる。


ティアドロップ

「涙のしずく」の意。しずく型をした形状をたとえる場合に用いる。テニスでは、一般的な縦長のラケット面に比べて、上側の横幅が広めなフェイス形状を表す。スイートエリアを上方に設定でき、現代的な面先を使った打ち方によるパワー&スピンパフォーマンスの向上を叶える。ちなみにかつては、ラケット面の下側が広めのティアドロップもあった。


デュアルブリッジ

「ダブルブリッジ」の2本目にストリングホールを設置し、スロート内までメインストリングを延長する、ダンロップ(DUNLOP)の『SRIXON REVO CS 10.0(スリクソン レヴォ シーエス10.0)』などに採用されているラケットの特異構造。シャフトのねじれ剛性が強化されるため面安定性が高まるうえ、メインストリングの稼働率がアップするから、スイートエリアの拡大、反発性やソフトフィーリングの向上など、トータルパフォーマンスを引き上げる意図があるとされる。

【関連語】ダブルブリッジ、ストリングホール、スロート、メインストリング、シャフト、スイートエリア、反発性、ソフトフィーリング


テンション

ストリングをフレームへ張る際に、糸を引っ張る力(張力)のこと。ボールの飛びやコントロール性、スピン性、打球感などに影響する。プロの中には、その日の調子に合ったテンションでプレーするために、試合には、複数本のテンションを変えたラケットを持ち込む選手も少なくない。推奨(あるいは適正)テンションとは、メーカーがフレームごとに定めたテンションの上下限値のこと。


トップスピンロブ

ロブとはいうものの、弾道は案外低め。前に出てきた(ネットに詰めてきた)対戦相手の頭上を抜きさえすれば、ボールは早く着弾したほうがポイントに結びつきやすいため、滞空時間は短めで、その点においてムーンボールとは区別される。

【関連語】エッグボール、ヘビースピン、ムーンボール、ロブ


トップヘビー

平均バランスポイントの位置が、おおよそ330mm以上に設定されているラケットの仕様。

【関連語】バランスポイント、イーブンバランス、トップライト


トップライト

平均バランスポイントの位置が、おおよそ310mm以下に設定されているラケットの仕様。

【関連語】バランスポイント、イーブンバランス、トップヘビー


ドライブボレー

至近距離で対戦相手から放たれるノーバウンドのボールを打ち返す通常のボレーは、時間的余裕があまりないため、基本的にスイング幅は短くなり、ラケットを大きく振らずに当てて返球する。一方のドライブボレーは、対戦相手から打たれたボールを、ストロークのようにスイングしながら打ち返すショット。対戦相手のボールが比較的ゆっくり浮いてきた余裕のあるシチュエーションなどで用いられる。


ノンプレッシャーボール

直訳すると「圧のないボール」。プレッシャーライズドボールとの対義語で、ボール内部は大気と同じ加圧されていない1気圧。コアのラバーを肉厚化し、主にその弾力性でボールの弾みを得る。そのぶん、打球感は重くて硬い。プレッシャーライズドボールに比べて安価で、レクリエーションや、コストを抑えたい場合の練習用として選ばれる。試合で使われるプレッシャーライズドボールとはフィーリングが異なるため、競技テニスを志すプレーヤーにとっては、プレッシャーライズドされた練習球の使用が推奨される。

【関連語】プレッシャーライズドボール


ハイブリッド

メインストリングとクロスストリングで、別の糸を張るストリンギングの手法。縦糸と横糸が担う役割が異なる点に着目して、それぞれに見合った性質のストリングを用いる。一般的には、切れやすい縦糸に耐久性の高いポリエステル素材、横糸に打球感の柔らかなナイロン素材を編むハイブリッドが多いが、プロ選手など、逆に張り合わせるケースもある。

【関連語】メインストリング、クロスストリング


バランスポイント

グリップエンドから計測した、手元側と先端側の間で重量バランスが釣り合う位置。27インチのレギュラーサイズラケットは68.5cmなので、計算上のイーブンバランスは中間の340mmだが、実際にはラケット面の大きさやフレーム厚などの違いにより、ラケットごとに偏差がある。

【関連語】イーブンバランス、トップヘビー、トップライト


反発性

跳ね返す、跳ね返る性質のこと。テニスではおもに、ラケットとストリングによりボールを跳ね返すクオリティーをいう。

素材がウッドだった時代は、ラケットの剛性が高くなかったため、打球時のエネルギーをロスして反発性を損なう原因になっていた。そのため、「反発性が高いラケット=高剛性」と、一般的に解釈される。

厚ラケが高反発なのは、単純にフレームが分厚いぶん、硬いから、よく飛ぶと認めるセオリー。ただし、ラケットやストリングが硬ければ単純に高反発になるというわけではなく、他方では硬度と柔軟性のバランスによるとする見方ができる。

ラケットやストリングが適度にやわらかければ、ボールを受け止めた材質が、しなったりたわんだりしたのちに復元する力が反発性に変換される。しかし、やわらかすぎるとエネルギーロスが大きくなるから、かえって反発性を損なう。

ラケットやストリングが硬ければエネルギーロスは小さいが、硬すぎると材質がしなったりたわんだりしないからそのぶんの反発性は生じにくい。

また、シューズにおいては、着地した際にコートからの反力をフットワークに変換するクッション性を表現する言葉として用いられる場合もある。


ピン形状

グロメットからストリングを通す道筋をつけるために立てられた円柱状の突起形状(パーツ)。いわゆる「普通のストリングホール」のこと。ストリングの稼動域を拡大するために口径を広げたウイルソン(Wilson)の「パワーホール」や、そもそもストリングホールを備えないプリンス(Prince)の「オーポート」などの特殊な形状と区別する対義語として、説明を要する場合にピン形状と呼称する。

ピン形状


フェイス

ラケットを構成するパーツで、ストリングが十字に交差して張られたボールを打ち返す面のこと。平方インチでサイズを表すのが一般的。なお、フェイスフレームの内側は、縦39.37cm(15.5インチ)、横29.21cm(11.5インチ)を越えてはならないというルールが定められている。

⇒図はこちら(図1)

【関連語】オーバーサイズラケット


プラチナスペック

黄金スペック(フェイス面積100平方インチ、ウェイト300g、フレーム厚26mm)に対する造語。例えばウイルソン(Wilson)では、100平方インチ、280g、最大25mm厚の『BURN 100LS』をプラチナスペックと称している。

【関連語】黄金スペック


フラットドライブ

フラットとトップスピンの中間的な球種(ショット)のこと。フラットで打つと、ボールは速いが、直線的に飛ぶためネットミスやバックアウトが多くなりやすい。一方、昔はトップスピンというと、守備的で山なりに打っていたため、ミスはしにくいがボールは遅かった。双方の、速くて、なおかつミスしにくいメリットを享受することが狙い。


プレッシャーライズドボール

直訳すると「圧が高められたボール」。ボールのリバウンド規格をクリアするために、薄くてやわらかなラバーでも十分な弾みが得られるよう、内部が窒素ガスにより約1.8気圧になるよう設定・調整されている。ただし、ボール缶(約2気圧に保たれている)を開封した直後から、ボール内部の気体は徐々に抜け出るため、やがて弾みにくくなる。プロの試合では、最初の7ゲーム(および試合前練習を含む)、その後は9ゲームごとにボールチェンジをする。これは、フェルトが傷むとともに、内圧が低下するボールの劣化を踏まえた措置。テニスボールにいわゆる「空気穴」がないのは、半球状のコアに薬品を入れて2つを接着したあとに窒素ガスを発生させて内圧を高めるため。このため、空気が抜けてしまっても、あとから入れ直すことはできない。

【関連語】ノンプレッシャーボール


並行陣

ダブルスにおいて、ペアの2人ともネットに詰めてボレーで臨む布陣。攻撃力を高めた戦い方ができる。ただしペアの2人が真横に並んでしまうと、センター(2人の間)に空きができて不利を招くため、少し前後差をつけることから実際にはミニ雁行陣のポジションを取る。一方で、ペアがベースライン付近に下がって2人ともストロークで臨む守備力を高めた並行陣は、一般的なネットに詰める並行陣と区別するために、後衛陣、ダブル後衛とも呼ばれる。

【関連語】雁行陣


フェデラー張り

フェイスのほぼ全周を覆うグロメット&バンパー。ヘッド(HEAD)の『Prestige(プレステージ)』に初めて採用された。キャップはCAP(かぶせる)であると同時に、C.A.P.(Computer Assisted Protection)の略で、コンピューターによりシミュレートされた最適解に基づく保護機能の意とされる。もともとはフレームの高剛性化、および露出するストリングの凹凸をマスクするエアロダイナミックス(流体力学)の最適化を目的に開発。結果として柔らかなグロメット素材がインパクト時の衝撃を吸収し、打球感がマイルドになる副次効果が認められた。フェイスの一部を覆う一般的な仕様に比べて、ウェイトは15gほど重くなる。

【関連語】グロメット


フルキャップ

フェイスのほぼ全周を覆うグロメット&バンパー。ヘッド(HEAD)の『Prestige(プレステージ)』に初めて採用された。キャップはCAP(かぶせる)であると同時に、C.A.P.(Computer Assisted Protection)の略で、コンピューターによりシミュレートされた最適解に基づく保護機能の意とされる。もともとはフレームの高剛性化、および露出するストリングの凹凸をマスクするエアロダイナミックス(流体力学)の最適化を目的に開発。結果として柔らかなグロメット素材がインパクト時の衝撃を吸収し、打球感がマイルドになる副次効果が認められた。フェイスの一部を覆う一般的な仕様に比べて、ウェイトは15gほど重くなる。

【関連語】グロメット


ヘビースピン

回転量が多いトップスピンのこと。


ホールド性

フレームおよびストリングが、インパクトの瞬間にボールをラケット面上に留めることのできる性能。一般的にインパクトの瞬間は1000分の3~4秒といわれるが、その時間を長く保持できたほうが、プレーヤーはボールをコントロールしたりスピンをかけたりする操作がしやすくなる。いわゆる球持ち。


ボックス形状

フレームの断面が四角い形状のこと。おもに薄めの競技系ラケットに多用される。性質としてしなりやすいため、コントロールや打球感の向上に寄与する。

【関連語】ラウンド形状


ムーンボール

高く打ち上げた、薄い当たりによる回転量が多いトップスピンのこと。ボールには空気抵抗が強く働くため、ゆっくり飛行するのが特長。月面の無重力空間で、ゆっくり浮遊していて、なかなか落ちてこない物体のさまを模して名づけられた。

【関連語】エッグボール、トップスピンロブ、ヘビースピン

ボールの弾道


メインストリング

フェイスの12時・6時方向に張る縦糸のこと。おもに反発性に関与するとされる。

【関連語】クロスストリング


ラウンド形状

フレームの断面が楕円に近い形状のこと。おもに厚めの高反発ラケットに多用される。性質として剛性が高くしなりにくいため、パワーの向上に寄与する。

【関連語】ボックス形状


ラケット

ラケット各部名称


レッドクレー

レンガを砕いた粉に加工を加えた(そのノウハウは会場により異なる)アンツーカーと呼ばれる土質材料に水分を含ませ、ローラーで転圧するなどして作成されるコートサーフェスを指す。アンツーカーはフランス語で「en tout cas」と記し、「どんな場合でも」を意味する。すなわち水はけがよく、雨天後にも速やかにコンディションを回復しプレーを再開できる「全天候型」に由来がある。レッドクレーはバウンド時にショットの勢いを吸収するとともに、高くボールを弾ませる。その影響によりプレーヤーのポジションは後方になりやすいためラリーが長く続き、消耗戦が多くなる。またスライドフットワークが駆使されるなど特殊性に富むため、いわゆる「土のスペシャリスト」が活躍しやすいことから歴史に残る番狂わせの名勝負も多くなる。そのためレッドクレーコートの代表であるフレンチオープンのセンターコート「フィリップ・シャトリエ」には「魔物が住む」とささやかれる。なおフレンチオープンのレッドクレーは、会場のローランギャロスでボトル入りのお土産として売られているほか、オフィシャルウェブサイトのストアでも購入可能。

【関連語】ローランギャロス 


ローランギャロス

ツアーの最高グレードである4大大会(グランドスラム)のうちのひとつ、フレンチオープンが開催される会場名(1928年~)。フランスのパリの名所であるブローニュの森に隣接する。会場名は、世界で初めて地中海横断に成功したフランス人のパイロットにあやかり名づけられた。センターコートの「フィリップ・シャトリエ」ほか、主要コートには「スザンヌ・ランラン」や「シモーヌ・マチュー」など、往年のフランス人名選手の名前が冠されている。おしゃれなパリのテニスを象徴する雰囲気が親しまれ 、ローランギャロスをモチーフにしたテニスグッズや、意匠を模したテニスコートの人気も高い。

【関連語】レッドクレー


ロール

200m巻きなどの業務用ストリング。ショップがメーカーから仕入れてストリンギング(張る作業)に使うほか、愛好家も購入して、行きつけのショップに自分用として保管する。これをロールキープという。そのほか、ロールは単価を下げられるので、自分で張るホームストリンガーにも重宝。

【関連語】単張り


ロブ

打ち上げる高い弾道のショットのこと。ボールの滞空時間を長く稼げるので、例えば自分が追い込まれたときに用いれば、ポジションや態勢を立て直すリカバリーが図れる。対角で打ち合う雁行陣が基本のダブルスでは、例えばストレートへロブを打てば、相手ペアをサイドチェンジさせる陣形崩しにも使えたりする。正式にはロビングというが、「トップスピン-」や、「ストレート-」などと組み合わせて使う場合は、単にロブと省略されるのが一般的。

【関連語】トップスピンロブ、中ロブ


ヨーク

直訳すると「くびき」。首にはめる木の器具で、2頭の牛をつないで牛車を構成する際などに用いられた。転じてラケットでは、フェイス下部(シャフト上部)に用いられる左右のフレームをつなぐパーツを指す。別名ブリッジ。

⇒図はこちら(図11)

【関連語】シャフト、スロート、フェイス


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吉田正広
2020.07.01 00:00 投稿者:
吉田正広
テニスメディアを中心にギア系の記事を寄稿。書籍、ムック、雑誌、ウェブサイト等の実用コンテンツを手掛ける。メンタル、フィジカル、栄養学、健康医学、リスクマネジメント、仏教等にも親しむ。一般プレーヤーの質問、相談、悩みにも応える。 【編集協力】『泣き笑い! アスリート図鑑』(池田書店)、『在宅避難で役立つ食まわりの知恵から日ごろの備えまで クックパッド防災レシピBOOK』(扶桑社)、『元機動戦術部隊員に学ぶ危機管理トレーニング2』(ベースボール・マガジン社)、『伸びるテープと伸びないテープを使った 最新スポーツテーピング』(マイナビ)、『スポーツのための体幹トレーニング練習メニュー240』(池田書店)、『徹底図解 成果が必ず出る! ビジネス整理術』(日本文芸社)、『バイシクルライディングブック』(ベースボール・マガジン社)、『テニスワンポイントレッスン500』(学研プラス)、『NHK科学大好き土よう塾〈1〉ものごとの不思議とことん解明!』(汐文社)、『1日10分〈クイック→スロー〉で自在に肉体改造 体脂肪が落ちるトレーニング』(高橋書店)

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